先日、メルマガ会員の方からこんな質問を頂きました。
G1と平場は売り上げが違うので、G1を当てた方が旨みがあるんですかね?
G1と平場のレースを同じ金額で同じ回数を買い続けたらG1の方が回収率は高いですか?
今回はこの質問に答えていきたいと思います。
質問の内容を要約すると
GIを含む大きいレースがある日曜日と
大きいレースの少ない土曜日で
売り上げが違う日で馬券の戦略は変わるかどうか
という事ですね。
結果から先に言うと
「戦略は変わります」
GIなどの大きなレースがある週と
そうでない週の一番の大きな違いといえば
“競馬に詳しくない初心者が多数参加する”
という事です。
競馬に詳しくない初心者が多数参加する、ということが
どういう現象を生むかというと
競馬新聞の印に左右されて馬券を買う人が多くなる
という現象を生みます。
すると必然的に
上位人気馬の馬券が売れていきます。
上位人気馬の馬券が売れていくので
本来の来る確率よりも過剰に人気になります。
つまり
“上位人気馬の期待値が下がってきます”
これが馬券が多く売れるレースとそうでないレースの差です。
これを裏付けるデータとして
1番人気のクラス別成績を見てみると
新馬、未勝利戦は1番人気の期待値が高いのに対して
条件が上がっていくと期待値が下がってきます。
特に重賞は1番人気の期待値が低いです。
参考までにデータを紹介します。
【単勝1倍台前半】
未勝利 単勝回収率 83% 複勝回収率 96%
重 賞 単勝回収率 78% 複勝回収率 82%
【単勝1倍台後半】
未勝利 単勝回収率 78% 複勝回収率 88%
重 賞 単勝回収率 62% 複勝回収率 71%
【単勝2倍台】
未勝利 単勝回収率 79% 複勝回収率 84%
重 賞 単勝回収率 60% 複勝回収率 75%
(2013年~2015年 過去3年間のデータ)
これは未勝利戦の方が力の差がはっきりしている
メンバー構成であるという要素もあるのですが
素人が馬券を大量に買う事で人気馬の期待値が下がっている
という要因が働いている証明といえるでしょう。
「人気馬から馬券を買ってはいけない」
という事を常々話していますが
レースのグレードが上がれば上がるほど
この格言は重要になってくる
という事が言えますね。
GIレースほど人気馬を敬遠して狙って下さい。