今回は私のメルマガで頂いた質問についてお答えしたいと思います。
内容は以下のような質問です。
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先日のダービー卿CT回顧で
ダッシングブレーズが落馬明けということもあり6着。
とありましたが、競走馬にとって落馬は次のレースにマイナス要素になりますか?
騎手が追わないからマイナスにはならないように感じるのですが
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この質問についての回答をブログの方でシェアしたいと思っています。
どこで落馬したかにもよるのですが
質問の通り、直線の一番力を出さなくてはいけない部分を
落馬をすることで端折る事が出来る
という意味では肉体的な影響はないと思います。
逆に負担は少なくなったと考えることが出来るでしょう。
ただ、私は精神的な影響を不安視しています。
東京新聞杯での落馬の仕方は浜中騎手が強引に内を割ろうとして
ダッシングブレイズ自身もラチにぶつかるような形での落馬でした。
馬はレースを覚えると言いますが
ダッシングブレイズの立場になって考えると
いつも通りの競馬をしていていたのに
急に障害物にぶつかって、騎手がいなくなって
何がなんだか分からないうちに競馬が終わっていた。
「なんだったんだ、今日のレースは…」
という形で混乱するのではないかと思っています。
こんな混乱を抱えたまま落馬明けで次のレースに向かったときに
今日は普通にレースをしていいのか?
力一杯走って大丈夫なのか?
という 迷いが生じて、目一杯のレースが出来ない可能性が高い。
というような考え方をしています。
もちろん、これは私の頭の中で考えている事なので
競走馬が実際にこのような迷いを持つのかは分かりません。
ただ、日本ダービーでラチにぶつかったトーセンスターダムも
しばらく不調が続きましたし、
阪神大賞典で逸走したオルフェーヴルも次走は惨敗したことを考えると
競走馬にとってアクシデントが起きると精神的なダメージが出てくるのかな
と判断出来るという感じです。
いつも予想には客観的な事実のみが必要だと言っていながら
今回の出張はそれに反してしまっているので
参考程度に聞いて貰えればと思います。