その馬の強さを見極める一つの方法として
”距離・コース別でのパフォーマンス”という要素があります。
ある一定の条件でしか強いパフォーマンスを発揮出来ない馬は
「その距離やコースが得意だから」と理由付けられますが
違う距離、違う競馬場で強いパフォーマンスを見せる馬は
そもそも能力が高いと位置づけられます。
例えば歴代牝馬の中でも1,2を争う評価を得ている
「ウオッカ」と「ダイワスカーレット」
ウオッカはGI7勝という抜群の成績を残し
東京コースで高いパフォーマンスを発揮していましたが
他の競馬場では非常に脆く、最終的に東京競馬場でしか
出走しない馬になっていました。
一方ダイワスカーレットはGI3勝と実績では
ウオッカに劣る物の、どの競馬場でもどの距離でも
高いパフォーマンスを発揮して好走し続けました。
この2頭が対決した2008年の天皇賞・秋
結果はハナ差でウオッカに軍配があがりましたが
順調に使ってベストの東京で走ったウオッカ
久々のレースで相手のベストの舞台で走ったダイワスカーレット
レース後、安藤勝騎手が
「この馬(ダイワスカーレット)は向こう(ウオッカより)
だいぶ上にいることがわかった」
と語っていたようにどちらの力が上かは明らかです。
これがわかっていると予想するのにかなり楽です。
能力は上なのに人気がない馬、能力がないのに人気がある馬
というパターンが発生すれば、あとはその馬を
蹴るか乗るか決めておけばいいだけです。
当然競馬ですから、能力だけで着順は決まりませんが
もちろん回収率は高くなりますよ。