競走馬にとってGIを一つ勝つのも大変なことですが
時折GIを2年連続で勝つようなスターホースが現れます。
そのスターホースですら成し遂げられない記録が
「GI3連覇」です。
2016年フェブラリーステークスではコパノリッキーが
2015年宝塚記念ではゴールドシップが
それ以外にもメジロマックイーン、トランセンドらが
挑戦していますが、いずれも達成出来ませんでした。
「これらの馬がなぜ達成出来なかったのか?」
という点と
「達成出来ない理由と馬券との関係」
について話をしていきたいと思います。
まずなぜ同一GIを3連覇する馬が存在しないか
という問いに対しては
「競走馬のピークがそんなに長く続かないから」
という答えになります。
GIは各馬がそのレースに向けて最高潮に仕上げてくるレース
100の力があった馬が100の力を出して
始めて勝つことが出来るレースな訳です。
競走馬としてマックスの力を出せるのはせいぜい2年
それ以降は徐々に力の衰えが出てきます。
100の力が95に維持出来ていれば
まだ勝ち負けに持っていくことが出来ますが
足かけ3年となるとどうしても能力は85以下になってしまいます。
重賞レベルなら85の力で勝てるレースもあるでしょうが
さすがにGIでは85の力では勝てません。
ディープインパクトレベルの馬が今後現れれば
達成は可能かもしれませんが
あれだけの馬になってしまうと無事に種牡馬になる方が
馬主に利益をもたらすので3連覇を狙うようなケースに遭遇しません。
という事を踏まえて、馬券の方にどう役立てていくかを考えましょう。
一番分かりやすいのは3連覇を目指して
出走してきた馬は評価を下げるという事
ただ、これはケースが稀ですし実際に馬券としては使いづらいです。
なので、これらを役立てるには
「その馬のピークがいつになっているのか?」
という事を見極めていく必要があります。
カンパニーのような高齢でGIを勝ったような馬は
3歳時から重賞で活躍はしていたものの
ピークを迎えたのはもっと年齢を重ねてからでした。
逆にハープスターのように2歳・3歳前半でピークを迎える馬もいます。
それらの馬は年を重ねるほどパフォーマンスが落ちてくるので
予想の際に能力値を下げていく必要がありますね。
つまり馬の能力を見るときに前走成績だけを見てはいけないという事です。
その馬のストーリーを見ていくことで
今、この馬が
上昇中なのか?
ピークなのか?
下降中なのか?
という事を判断して能力判断を行う事が重要です。
上昇中の馬は評価を上げれば人気薄でも買えるし
下降中の馬は評価を下げれば人気でも切れます。
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