レース予想において、「当日好調な騎手」を買うべきかどうか。
たとえば午前中に連勝して勢いに乗っている騎手や、逆に人気馬を立て続けに飛ばしている騎手などを見かけると、「次のレースでどう扱うべきか?」と迷う人は多いはず。
ここでは、騎手の当日の調子をどう予想に組み込むか、そのメリットとリスクを解説します。
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当日の騎手の調子を予想に活かすべき?
午前中の成績から分かる“ノリの良さ”
午前中に連続で人気薄を馬券に絡む騎手は
- レース展開を読む感覚が冴えている。
- 馬場による位置取りが上手くいっている
上記のように、その日の判断やリズムが冴えている可能性があります。
逆に、人気馬に連続して騎乗していながら馬券圏外に飛ばしている場合、「ペース判断」「馬の能力把握」がズレている可能性も考えられます。
鍛え上げられた競走馬と言えども、繊細な生物。騎手の感覚1つで出せる能力が大きく変わることを考えるとその日の手綱捌きは無視できない要素です。
データで見る騎手の影響力
少し古い情報になりますが、JRAの公式データ分析(1995年)では、レース・騎手・負担重量はいずれも競走タイムに有意な影響を与える(p < 0.01) と証明されています。
競馬ファンであれば、全員が知っていることですが、「騎手の腕」は馬券に直結する重要因子。当然のことながら、騎手が馬場や位置取りを読めているというのは大きなプラス要素となります。
競馬は騎手だけでは決まらない
いくら騎手の調子が良くても
- 好調だからこの騎手から全部買おう
- 不調だから今日は全部消そう
こういった極端な結論は危険です。
競馬には「馬7・騎手3」という格言があるように騎手の力はあくまで限定的なもの。馬の能力・枠順・展開・馬場適性といった他の要素を無視してしまうことは無謀な行為だと言えます。
意識するべきことは以下の3点。
- 午前中の好調=当日の感覚が良い可能性はある
- ただし1~2レースの結果は偶然要素も大きい
- 「一要素」として加えるのがベスト
騎手より影響が大きい馬場傾向
午前中に見抜ける馬場の偏り
芝コースでは「開幕週は前残り」が定石。逆に開催が進むと内が荒れて、差し・追い込みが利くような馬場になったり、馬場傾向は予想者を悩ませる大きな要素。
開催の進捗のみならず、週中の天候(特に台風などの大雨)やBコース・Cコース開放などのコース替わりによっては先行有利・差し有利が一気に変わることも。
午前中の未勝利戦や条件戦の傾向を見て、芝の傾向を掴むことは騎手の調子判断と同等以上に大切な要素になっていきます。
実践的な観察法
- 前残りが多いか、差しが決まっているかを確認
- 人気薄が絡んだときに『展開』で説明できるかを考える
- 新聞に着順だけでなく「流れ」や「馬場傾向」を書き込む
これらを押さえることで、午後の予想の精度は飛躍的に高まります。
騎手の調子を抑えると同時に、馬場傾向をメモしておくことを覚えておきましょう。
騎手の調子に“頼りすぎない”ポイント
- 好調だから買うではなく、他要素と合わせて加点しての総合点判断に
- 午前中の内容を精査する(強い馬で勝ったのか、弱い馬を馬券に絡めたのか)
- 短絡的に消さない(1度の失敗がその日の不調を意味するとは限らない)
用語・データまとめ
用語 | 解説 |
---|---|
確変状態 | 午前中から複数の馬を馬券圏内に持ち込んでいる状態 |
乗れている | 騎手のその日の流れの良さを表す言葉 |
馬場傾向 | 前残り傾向か、差し有利かを示す重要データ |
有意性(p < 0.01) | 統計学的に偶然ではないレベルで結果に影響することを意味 |
まとめ
午前中に連勝している騎手や、逆に人気馬を飛ばしている騎手。これらの情報は馬券検討に活用できますが、騎手だけで予想を決めることは禁物。
- 「当日の調子」を一要素として評価
- 馬の能力・適性・展開・枠順と組み合わせる
- 馬場傾向はより強力な予想材料になる
取り入れるなら上記の形がベストです。
つまり、騎手の好調・不調は予想を補強するスパイスに留めるのが最も効果的です。ぜひ午前中の観察を活かして、午後のレースに繋げてください。