今日はメルマガ読者の方から頂いた質問メールについてお話をします。
内容はこんな感じです。
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日本人騎手では凱旋門賞を勝てないのでしょうか?
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馬券とは直接的には関係ない話ですが、
デムーロ・ルメールが日本の騎手となった事もあるので
日本人と外人の騎手の違いについて話したいと思います。
結論から言いましょう。
『今の状態では日本人騎手では凱旋門賞は勝てません』
なぜ、勝てないのか?
それは日本人騎手の騎乗技術や精神面にあります。
一番の大きな違いは
「勝ちに行く姿勢と馬を抑える技術・力」
です。
例として分かりやすいのは昨年ジャパンカップを勝ったエピファネイア
ジャパンカップを見て「エピファネイアは覚醒した」
という人がいましたが、それは大きな間違いです。
エピファネイアはもともとあれくらいの実力がある馬で
福永騎手が活かせていなかった、というだけです。
過去のレースからも走りの内容からも
エピファネイアは後方で末脚を繰り出すタイプではなく
先行してそのスピードを持続させて押し切るタイプです。
ジャパンカップや菊花賞はそういう競馬でしたよね。
ですが、福永騎手はエピファネイアを先行して走らせる技術
つまり、気性の荒い馬を抑える技術が欠如していたため
大阪杯や天皇賞であれだけの凡走をしました。
エピファネイアは特に気性が荒いので騎手の技術がもろに出ます。
この話は馬を抑える技術・力の差の話。
「勝ちに行く姿勢」という点についても話しておきましょう。
日本のトップジョッキーは武豊騎手に代表されるように
折り合いをつけてレースの流れを読み、そこに上手く乗って勝つ。
というスタイルです。
対して外国人騎手は自分で理想のポジションを取りにいって
勝負所は自分で仕掛けて、勝ちを奪い取る。
というスタイルです。
このスタイルの違いが凱旋門賞勝利の大きな障壁になります。
20頭立ての競馬があったとして
外国人騎手19人の中に日本人騎手が1人だったとしたら
日本人騎手が乗る馬はポジションを取り行く事が出来ず
最悪のポジションでレースを進める形になり、その時点でジ・エンド。
まさにハープスター、ゴールドシップ、ジャスタウェイが出走した
2014凱旋門賞がそのような形でしたよね。
馬の力がどれだけあっても覆す事が出来ない不利を
抱えながらレースをする羽目になってしまいます。
この2つの要素がある限り日本人騎手が凱旋門賞を勝つ事は難しいです。
チャンスがあるとしたら地方競馬が激しいポジション取りと
ズブい馬を多数扱っていて腕っぷしの強い地方出身騎手でしょう。
デムーロ・ルメールが日本に来た事で
少し日本の競馬スタイルも変わるかもしれません。
一競馬ファンとしてはこれからの日本人騎手のレベルアップを期待しています。
これは主観的な意見ですが
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