サンデーサイレンス産駒の中で究極ともいえる切れ味を見せた馬と言えば
『デュランダル』
です。
1200mという短い距離で最後方から全馬をまとめて差し切る姿は
まさに名刀の誉れを受けるのに相応しい馬でした。
そのデュランダルも現在は種牡馬として活躍していますが
この至高の切れ味を引き継いでいる馬は現在はまだいません。
そんなデュランダル産駒の特徴をデータから紐解いていきましょう。
まずは芝・ダートの適性から見ていきます。
適性を計るのに一番最適な複勝率を挙げていきましょう。
中央場所の芝コース:19.8%
中央場所のダートコース:20.0%
地方場所の芝コース:19.8%
地方場所のダートコース:17.4%
芝のイメージがある人は多いと思いますが
ダートでも遜色がなく、芝・ダート兼用の馬だと言えます。
コースも万遍なく成績を残していますが
中央場所では唯一東京コースのみが22.1%の複勝率
ダートでは阪神・中山が20%超えを果たしており
芝はスピードコースが得意、ダートはパワーコースが得意というデータが出ています。
距離はデュランダルが好走した1600m以下に限らず活躍しています。
ざっと芝とダートの複勝率を挙げていくと
【芝】
1300m以下:22.1%
1301m~1600m:20.0%
1601m~2000m:15.0%
2001m~2400m:24.1%
2401m以上:25.0%
産駒にオークス馬エリンコートがいるように
2000mを超えても走っているのが良く分かります。
一方、ダートの方はというと
【ダート】
1300m以下:18.4%
1301m~1600m:15.9%
1601m~2000m:22.4%
2001m以上:21.4%
と、逆に長距離の方がいい成績を残しています。
デュランダルの成績に流されないようにしましょう。
また、馬場適性ですが
芝・ダート共に良・稍重までが好成績です。
良・稍重までだったら20%を超える成績を残していますが
重・不良などだと15%前後を彷徨っており
一気に成績が下がってきます。
と、まとめると
デュランダル産駒は芝・ダート双方をこなしているので
芝替わり、ダート替わりは特に注意は必要ありません。
距離は長めもこなせるので、距離延長となった時には嫌わずに
歓迎要素として迎えてあげましょう。
馬場で成績が変わるのが最大の特徴なので
前走、重で大敗から良馬場へ、また逆パターンの時は
大きく狙いを変えるチャンスです。
これらの特徴をしっかりと捉えてキッチリ狙っていきましょう。