今、地方競馬場でリーディングサイアーとして
君臨している種牡馬と言えば
「サウスヴィグラス」です。
父親はエンドスウィープ、母親もナスラッシュの血を継いでおり
完全なる非サンデー系の種牡馬ですが
なぜ、この馬がそれだけ地方場所で活躍をしているのか。
この馬のデータから分析をしていきましょう。
まずは芝とダートの成績比較から行っていきましょう。
芝レースはそもそもの出走数が少ないですが
中央場所では勝率5.8%、3着内率9.3%と低く
地方場所でも勝率3.4%、3着内率17.0%と高くありません。
比べてダートコースの方は
中央場所で勝率7.7%、3着内率23.5%と安定感があり
地方場所は勝率10.6%、3着内率26.6%とより一層安定します。
ダート専門の種牡馬である事がわかります。
それではダートの得意コースを調べていきましょう。
一番成績が良いのは函館競馬場で
勝率13.5%、3着内率40.5%と抜群の成績
次に成績が良いのが札幌競馬場の
勝率15.4%、3着内率34.6%と高い勝率を誇っています。
一方、成績が悪いのが中京競馬場
勝率6.5%、3着内率21.7%
次に成績が悪いのが京都競馬場の
勝率7.0%、3着内率22.5%となっています。
北海道シリーズで好成績という事は
夏シーズンの小回り右回りコースが得意という事です。
逆に広々としたコースでは若干成績が落ちて来るようです。
得意距離ですが、1300m以下のレースに良績を残しています。
1301m~1600m、1601m~2000mと比べてみましょう。
1300以下 勝率 9.3% 3着内率 26.4%
1600以下 勝率 8.7% 3着内率 22.4%
2000以下 勝率 6.7% 3着内率 20.7%
距離が短ければ短いほど力を発揮するという事がわかります。
最後に重馬場適性について調べてみましょう。
良馬場 勝率 8.4% 3着内率 24.5%
稍重馬場 勝率 10.6% 3着内率 29.6%
重馬場 勝率 9.2% 3着内率 22.0%
不良馬場 勝率 7.6% 3着内率 19.0%
ダートの中でもスピードが勝ったタイプなので
少し脚抜きのいい稍重馬場が一番高いパフォーマンスを見せています。
ただ、完全な不良馬場で馬場がグチャグチャになった時は
スピードが発揮されないようで、ダートレースでこその馬です。
まとめです。
ダート専用の種牡馬で短距離が得意。
加えて小回りの平坦コースに良績があるのが特徴
全て地方競馬場の特徴とリンクしますね。
なぜ、サウスヴィグラス産駒が地方場所で活躍をしているのか
これらのデータを見るとよくわかりますね。
JRAのレースでサウスヴィグラス産駒が出てきた時は
これらの特徴をよく頭に入れて
馬券の検討をするといいでしょう。
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