今日本で最もホットな種牡馬と言えば
『ディープインパクト』です。
ディープインパクトを除いては日本のGI
強いては日本のレースを語れないほど
影響力の大きな種牡馬ですので
しっかりとディープインパクト産駒の特徴を掴んで
馬券攻略に生かしてください。
まずはディープインパクト産駒の走りの特徴から話しましょう。
ディープインパクト自身はサラブレッドとして最高峰の
末脚、切れ味を武器にしていました。
その豊富なスピードは産駒にも引き継がれていますが
切れ味を引き継いでいる馬は少ないのが特徴です。
もしかしたら今後はキズナのようなディープに似た
極上の切れ味を見せる馬は出てくるかもしれませんが
現在のところは切れ味のある馬は少ないです。
馬場としては良馬場・重馬場は問わずに走ってきます。
両方ともこなすんですが、基本スピードが勝った馬が多い為
どちらかというとパワー型の馬場は苦手としている馬が多いです。
では、具体的な指標を見ながら話を掘り下げていきましょう。
今回使った表はJRA-VANから引用させて頂いたもので
2012年、2013年、各年から1世代だけを抽出してデータ化したものです。
まずは得意なコースを見ていきましょう。
今回抽出したのは全国でも主要となる競馬場
東京競馬場、中山競馬場、京都競馬場、阪神競馬場に
中京競馬場を加えて5つの競馬場のデータをとっています。
まずざっと表を眺めて、芝の成績を見ると
どの競馬場でもまんべんなく成績を残している事がわかります。
その中でも東京と京都は他の競馬場よりも若干優位であると言えます。
東京も京都もスピードが必要な競馬場。
ここからもディープインパクト産駒がスピード優位である事がわかります。
攻略としては東京・京都から阪神・中山にコース替わりした時は1枚評価を落とす。
逆であれば1枚評価を上げるなどをすると、効率の良い配当の馬券を買えるでしょう。
次にダート適性を見てみます。
芝と比べると異様に成績が悪い事がわかります。
日本の競馬は芝が主流となっているため、優秀なディープインパクト産駒は
ほとんどが芝に流れてしまうという背景は無視出来ませんが
それにしてもダートは走りません。
芝からのダート替わりは評価を落としても構わないでしょう。
今度は別の表で得意な距離を確認してみましょう。
どの距離も優秀であることは間違いありませんが
1800m以上になると複勝率が4割を超えてくることが多く
短距離よりも中長距離の方に適性があることがわかります。
かといって、マイル以下の成績も十分に立派なので
距離短縮や延長で過剰な評価変更をする必要はなさそうです。
最後に手の合う騎手についても少しだけ話をしましょう。
ディープインパクト産駒は優秀で、
ステイゴールド産駒のように気性面で爆弾を抱える馬は少ないので
騎手によって得手不得手を選ぶ事は少ない傾向にあります。
あとはディープインパクト産駒の中でも
タイプが変わってくるので、そのタイプを見極めた上で
合う騎手を探すという形になりますね。
以上、ディープインパクト産駒の特徴と傾向をお話しました。
能力が高いがゆえにデータとしては面白味がありませんが
その中でも見える事はあります。
距離適性や競馬場適性などは傾向があるので
それを生かして高配当を狙ってください。
また、これはあくまで総論ですので、
個々の馬でまた特徴が変わってきます。
なので、原則としては個の特徴を捉えるようにして下さいね。
そうすれば、もっと精度の高い予想が出来ると思います。
ここで話した傾向を活用して馬券検討に生かしてください。