ハービンジャー産駒の特徴は?道悪適性や距離適性など馬券で勝つ為の分析
2021.08.24投稿
ここではハービンジャー産駒を様々な角度から分析し、
全体的な成績・回収率はどれくらいなのか?
成長度合いは早熟傾向なのか?晩成傾向なのか?
距離適性は短距離なのか?長距離なのか?
重馬場への適性はどれくらいあるのか?
得意な競馬場、苦手な競馬場はどこなのか?
産駒はどんな気性の馬が多いのか?
全体的にどういった条件だと強く、どういった条件だと弱いのか、
という点を徹底的に分析してお話をしています。
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< はじめに >
現在競馬界で注目を浴びているのが
それは「ハービンジャー産駒」です。
サンデーサイレンス系、キングマンボ系(キングカメハメハ等)が
日本競馬を席巻している中で、ハービンジャーはデインヒルの血を引く異質な存在。
サンデー系、キンカメ系が飽和しつつある競馬界において
ハービンジャーの存在は際立っており
ハービンジャー産駒が今後GI戦線で活躍しはじめるのは時間の問題と言えます。
しかし、異質な存在であるがゆえに
ハービンジャー産駒にどんな特徴があるのか?
という事はまだ知られていません。
競馬予想をしていくに当たってハービンジャー産駒の特徴を知らずに
予想を組み立てていくことは非常に危険なことであり
回収率を著しく下げてしまう可能性があります。
ですので、ここではハービンジャー産駒の特徴を
全体成績、成長曲線、クラス別成績、距離別成績、
馬場別成績、コース別成績、ブリンカー着用時成績
と7つのカテゴリから分析して
馬券に役立てるべく傾向をあぶり出しました。
データに関しては、競馬予想の実践として使えるように古すぎないデータを使用していますが
新しすぎるデータだと母数が少なく、データとしての信頼性に欠けるので
「2014年1月1日~2016年6月30日」のデータを使用しています。
(データはTARGETより引用しています)
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芝でしか走らないハービンジャー産駒
ここからいよいよ本題に入ります。
ハービンジャー産駒の様々な特徴について話をしていくのですが
お話をする前に、まずはハービンジャー産駒全体の成績を見てみましょう。
芝とダートで大きく成績に差が出ていることが分かります。
リーディングサイアー争いでもトップ10圏内に入ってきているように
芝の回収率は上々の成績を残しています。
複勝率 27.7%
複勝回収率 76%
はステイゴールド産駒やハーツクライ産駒よりも優秀な数字で
芝の成績は一流種牡馬と互角以上に戦える事が分かります。
一方、ダートの成績を見てみるとまったくダメです。
ここまで悪い数字はなかなかお目にかかれないレベルで
ハービンジャー産駒はダートでは買ってはいけない
という事が分かります。
「ハービンジャー産駒は芝でこそ買える馬」
という事を前提として覚えておきましょう。
ハービンジャー産駒の基本特性
前章では、ハービンジャー産駒の全体評について話をしましたが
ここではハービンジャー産駒が持っている基本的な適性について
お話をしていきたいと思います。
前章でお話しした通り、ダートでは全体的に弱さを見せているので
芝だけに焦点を当てて調べていきたいと思います。
1.成長力があり、長い期間活躍できる
競走馬の成長過程として「早熟」「平均」「晩成」とタイプが分かれていますが
ハービンジャー産駒は「晩成よりの平均」タイプと判断できます。
最初に年齢別の成績を見て下さい。
ハービンジャー産駒がデビューしたのが最近なので
まだ十分なデータが揃ってはいませんが
2歳から4歳まで平均的な成績を残している事が分かります。
ディープインパクトのような早熟傾向にある種牡馬は
2歳の成績が突出して、年を重ねるごとに成績を落としていき
ステイゴールド産駒のような晩成傾向にある種牡馬は
2歳時よりも3歳、4歳の成績が良くなります。
ハービンジャーは現状2歳から4歳まで平均的な成績を残していますが
3歳、4歳でグンと回収率をあげている事から
晩成よりの平均タイプであると言えます。
2.短距離戦は苦手で、距離は長い方が回収率は高い
ここではハービンジャーの距離別の成績を見ていきます。
1400m未満のレース(1200m戦)だけ
複勝率を大きく下げており苦手としています。
逆に1400m以上のレースで見てみると
複勝率は26%前後と安定した成績を残しています。
特に2100m以上のレースとなると
回収率がグンと上がってきます。
このデータから
「ハービンジャー産駒は短距離に弱く、距離が伸びれば伸びるほど良い」
と結論づけることが出来ます。
3.馬場悪化は苦にならない
次にハービンジャー産駒の馬場適性について見てみたいと思います。
ハービンジャー産駒の馬場別成績を見てみると
若干の誤差はあるものの良馬場と稍重・重馬場の率は大差がありません。
一つ注目できるのが回収率です。
回収率だけを見てみると良馬場から稍重・重馬場と
馬場が悪化するに連れて数字が上がっていることが分かります。
瞬発力やスピードの切れで勝負するタイプの少ない
ハービンジャー産駒において
スピードを削がれやすい稍重や重馬場は走りに与える影響は少なく
他の有力馬が苦手とする分、相対的に成績が上がってくる事が分かります。
4.クラスが上がっても互角の戦いを見せるスケール感
ハービンジャー産駒はまだGI馬を輩出できないので
小物が多いイメージを植え付けられていますが
実際のところはクラスが上がっての成績はどうなっているのでしょうか?
クラス別の成績を見てみましょう。
GIやG2での活躍馬はいないものの
G3では複勝回収率100%を超えており
クラスが上がって全くダメ、という状態にはなっていません。
また、新馬戦、未勝利戦の成績が良くない点も目を引きます。
年齢別の成績で話をしましたが、ハービンジャーは晩成よりの平均タイプ型の
種牡馬で初戦からエンジン全開とはならない事が分かります。
また、キャリアがまだ浅いことから
これから大きなレースでも活躍馬を輩出することも予想され
産駒全体のスケール感は今後変わってくる可能性があります。
2017年シーズンでは
フローラステークスでモズカッチャンが勝利
皐月賞でペルシアンナイトが2着、オークスでモズカッチャンが2着と
大きなレースでもハービンジャー産駒が活躍しています。
今後に注目していきましょう。
5.小回りコースに強く、スピードが必要な競馬場に弱い
ハービンジャー産駒の競馬場別の成績を見てみると。
札幌競馬場、函館競馬場で複勝率30%超えとなっています。
この2つの競馬場の特徴は「小回り」「洋芝」「平坦」です。
回収率の面から見てみるとトップ2は福島競馬場と小倉競馬場で
この2つの競馬場の特徴は「小回り」「平坦」です。
つまりハービンジャー産駒は小回りコース
その中でも平坦コースで強さを見せていることが分かります。
小回りコースは直線が短いので、
どの馬も3コーナー過ぎからスパートをかけてきます。
その影響で直線での瞬発力や爆発力は必要なく
長く良い脚を使うスタミナ・体力が求められます。
つまり
ハービンジャー産駒はスタミナ・体力に優れている馬が多い
という事が分かります。
その裏返しとして、ハービンジャー産駒の回収率が悪い
競馬場を見てみると「新潟」「東京」「京都」と続きます。
この3つの競馬場の特徴は
コースが広くスピードを求められる
という点です。
このことからもハービンジャー産駒はスタミナ勝負が得意で
スピード勝負、瞬発力勝負が苦手だという事が分かります。
6.間隔を空けて出走した時の成績が良い
これまでの話でハービンジャーの特徴は大体分かってきました。
今度は体の強さについての検証もしてみたいと思います。
以下は前走からの間隔別成績となっています。
最も高い回収率を見せているのは中4~8週で出走したときの成績
複勝率だけで言えば中1~3週で出走したときの方が成績は良いですが
馬券になっているのは適度に間隔を空けて出走してきた時です。
スタミナで勝負するハービンジャー産駒にとって
長い休み明けで出走した場合はどうしてもスピード負けします。
レースを使って、体が温まりスピードが出せる状態になれば
成績が上がってくるというこのデータから体質は強い馬が多いと言えます。
7.従順な気性の馬が多い
先ほどのレース間隔別の成績で、体質面を見てみましたが
ハービンジャー産駒の気性面はどうなのか見てみたいと思います。
ブリンカー着用時における成績から見てみましょう。
サンプルが少ないので判断しづらい部分はありますが
ブリンカーを着用すると成績が著しく下がることが分かります。
ステイゴールド産駒など気性の荒い馬にブリンカーを着用すると
効果が出てくるのですが、これだけ効果が出ないとなると
ハービンジャー産駒は従順な気性である
と判断することが出来ます。
スタミナタイプの心身共にゆったりしたタイプの馬が多いので
ブリンカーをつけることで集中力が削がれてしまう
という事ですね。
さて、ここまではハービンジャー産駒に関する
基本的な特性についてお話をしてきました。
ここで今まで話した事をまとめたいと思います。
まとめ
ハービンジャー産駒は…
・芝でこその馬でダートはまったくダメ
・晩成より平均タイプの成長力があり、長い期間活躍できる
・長距離戦に強く、1200m以外なら走れる
・馬場悪化は苦にならず、回収率が上がる
・クラスが上がっても戦えるスケール感がある
・小回りコースに強く、スピードを求められる競馬場に弱い
・適度な間隔で出走した方が良い
・従順な気性を持つ馬が多い
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