ブラックタイド産駒の特徴は?得意距離や馬場適性など勝つ為の分析
2017.06.18投稿
ここではブラックタイド産駒を様々な角度から分析し、
全体的な成績・回収率はどれくらいなのか?
成長度合いは早熟傾向なのか?晩成傾向なのか?
距離適性は短距離なのか?長距離なのか?
GIで通用するスケールがあるのか?
重馬場への適性はどれくらいあるのか?
得意な競馬場、苦手な競馬場はどこなのか?
産駒はどんな気性の馬が多いのか?
全体的にどういった条件だと強く、どういった条件だと弱いのか、
という点を徹底的に分析してお話をしています。
現在競馬界で最も注目を浴びているのが
それは「ブラックタイド産駒」です。
ディープインパクトの兄でありながら、GIを1勝も出来なかった
ブラックタイドですが、ディープインパクトと同じ血統という事で
種牡馬になることが出来ました。
華々しい種牡馬成績を誇る弟ディープインパクトとは違い
ブラックタイドは種牡馬として注目を浴びることはありませんでした。
しかし、「キタサンブラック」というスーパーホースが現れたことで
ブラックタイドの種牡馬としての評価が一変します。
2013年にはリーディング56位だった成績も
2014年 25位
2015年 18位
2016年 10位
と徐々に成績も上がってきました。
ディープインパクトと同じ血統でありながら、
現役自体の実績からリーズナブルで種付け出来るブラックタイドの価値が上がり
種牡馬としてのポテンシャルを開放しました。
これからもブラックタイドの種牡馬としての需要は上がりますし
今後も活躍をしてくれるでしょう。
そういった背景から、ここではブラックタイド産駒の特徴を
全体成績、成長曲線、クラス別成績、距離別成績、
馬場別成績、コース別成績、ブリンカー着用時成績
と7つのカテゴリから分析して
馬券に役立てるべく傾向をあぶり出しましたので
レース予想に役立ててください。
データに関しては、競馬予想の実践として使えるように古すぎないデータを使用していますが
新しすぎるデータだと母数が少なく、データとしての信頼性に欠けるので
「2014年1月1日~2016年12月31日」のデータを使用しています。
(データはTARGETより引用しています)
リーディング上位種牡馬、新種牡馬など
種牡馬全体の評価・分析はこちらのページに載せていますので
以下をクリックして確認して下さい。
リーディング上位種牡馬、新種牡馬などJRA種牡馬の特徴はコチラ
芝で真価を発揮するブラックタイド産駒
ここからいよいよ本題に入ります。
ブラックタイド産駒の様々な特徴について話をしていくのですが
お話をする前に、まずはブラックタイド産駒全体の成績を見てみましょう。
勝率や複勝率など好走率で見てみると芝とダートで成績に大差はありません。
しかし、複勝回収率を見てみると芝の数字が
ダートの数字を20%以上上回っています。
つまり率は同じでも芝のレースは人気薄の
ブラックタイド産駒が馬券に絡んでいるという事です。
ブラックタイドはディープインパクトと比較すると
スピード能力が極端に劣る分、力の要るダートでも走る訳ですが
真価を発揮するのは芝のレースでこそという事を覚えておくといいでしょう。
また、好走率を見ているとリーディング上位に種牡馬には劣ります。
つまり、リーディング上位の種牡馬と比較すると
能力的には低い馬が多い
という事も前提として押さえておく必要があります。
「芝でこそ真価を発揮する種牡馬」
「全体的に能力値は高くない産駒が多い種牡馬」
という事を前提として覚えておきましょう。
ブラックタイド産駒の基本特性
前章では、ブラックタイド産駒の全体評について話をしましたが
ここではブラックタイド産駒が持っている基本的な適性について
お話をしていきたいと思います。
1.成長力があり、長い期間活躍できる
競走馬の成長過程として「早熟」「平均」「晩成」とタイプが分かれていますが
ブラックタイド産駒は「晩成」タイプと判断できます。
最初に年齢別の成績を見て下さい。
芝の成績を見てみると2歳から4歳まで同じ位の好走率で
5歳から成績が上昇しており
ダートの成績を見ると2歳、3歳、4歳と徐々に成績を上げています。
リーディング上位の種牡馬は大抵2歳時の成績が良いという
データが出ていますが、ブラックタイドは芝、ダートともに
一番低い数字を示しています。
これらのデータから
ブラックタイドは「晩成」タイプの種牡馬であると言えます。
2.芝は長距離、ダートは短距離の適性が強い
ここではブラックタイドの距離別の成績を見ていきます。
まずは芝のデータを見てみると
勝率・複勝率ともに距離が延びると共に数値が上昇
スピード能力に欠け、豊富なスタミナを備えるブラックタイド産駒は
短距離のスピード勝負よりも長距離のスタミナ勝負の方が向く
という事が数値からも現れています。
逆にダートを見てみると
勝率・複勝率ともに距離が短縮されると主に数値が上昇
純正ダート馬としてのパワーは持ち合わせておらず
芝に対応できるスピードを持ったブラックタイド産駒は
ダートに替わると短距離の方に高い適性を見せてきます。
「ブラックタイド産駒は芝は長距離、ダートは短距離が良い」
と結論づけることが出来ます。
3.芝は馬場悪化で真価を発揮する
次にブラックタイド産駒の馬場適性について見てみたいと思います。
ブラックタイド産駒の馬場別成績を見てみると
と、芝に関しては良馬場よりも稍重・重馬場の方が好成績を残しています。
もともと芝ではスピードの能力値が低い種牡馬なので
スピード能力が削られる稍重・重馬場の方が持ち味を発揮できます。
一方、ダートの成績ですが、こちらは馬場による成績差はありません。
芝のレースに出走した場合は
「稍重・重馬場なら狙える種牡馬である」
という事を覚えておきましょう。
4.クラスが上がっても真価を発揮できるスケールを持つ
キタサンブラックというスターホースを輩出した
ブラックタイド産駒ですがクラスが上がっての成績はどうなっているのでしょうか?
クラス別の成績を見てみましょう。
キタサンブラックの活躍でGIやG2の成績が著しく上昇していますが
キタサンブラックの成績を見なかったとしても
未勝利や新馬戦よりも1000万、1600万、オープンクラスの方が
好走率及び回収率が上昇していることが分かります。
年齢別の成績で話をしましたが、ブラックタイドは晩成タイプの種牡馬で
条件戦ではまだ真価を出来ず、能力が上昇した後は
条件戦を一気に駆け上がっていく馬が多くいることが分かります。
全体的な成績は良くありませんが、大きな成長を見せた馬は
重賞でも通用するスケールを持った馬が多い
ことが分かります。
種牡馬として価値を上げて産駒の数も増えているので
ブラックタイド産駒の今後に注目していきましょう。
5.坂のあるコースに強く、スピードが必要な競馬場に弱い
ブラックタイド産駒の競馬場別の成績を見てみると。
阪神競馬場、東京競馬場での複勝回収率100%超えとなっています。
この2つの競馬場の特徴は「広いコース」「坂がある」という事です。
逆に新潟競馬場と福島競馬場での複勝率が低く
「平坦コース」への適応力がないことを示しています。
ブラックタイドの弱点である「スピード能力の欠如」を
カバーできる条件でのレースは強さを見せて
スピードが必要とされる条件でのレースは脆さを見せる
という事を覚えておくといいでしょう。
6.使い詰めに強く、間隔を空けると成績が悪い
ブラックタイド産駒の間隔別の成績を見てみると
中1~3週の間隔で出走したときは成績が良い事が分かります。
逆に中4週以上空けて出走すると成績が露骨に下がっています。
キタサンブラックを見ていると分かりますが
ブラックタイド産駒には体力があってタフな馬が多いので
使って調子を上げていく馬が多いのが分かります。
逆にスピード能力が足りない馬が多い分
休んだ後はスピードが鈍り、好走できていないことが分かります。
ブラックタイド産駒が持っている
「タフさ」「スピードの無さ」
が、この傾向を生んでいると言えますね。
7.穏やかな気性だが、集中力のない馬が多い
今後はブラックタイド産駒の気性面を確認していきます。
まずはブリンカー着用時の成績を見てください。
ブラックタイド産駒はスタミナに優れタフな馬が多く存在します。
タフな分、闘争心に欠ける部分があり
レースに集中できない馬が多いので
ブリンカーを着用して成績が上がります。
(ダートについてはサンプルが少ないので参考外です)
ブラックタイド産駒は穏やかな気性だが、集中力のない馬が多い
という事も覚えておきましょう。
さて、ここまではブラックタイド産駒に関する
基本的な特性についてお話をしてきました。
ここで今まで話した事をまとめたいと思います。
まとめ
ブラックタイド産駒は…
・ダートよりも芝の方が得意
・晩成タイプの成長曲線を描き、長い期間活躍できる
・芝は長距離戦に強く、ダートは短距離に強い
・馬場悪化は苦にならず、回収率が上がる
・クラスが上がっても戦えるスケール感がある
・坂がありタフなコースに強く、スピードを求められる競馬場に弱い
・間隔を詰めて出走した方が強い
・穏やかな気性だが、集中力に欠ける部分がある
以上です。
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