今年の日本ダービーで華麗なる復活を遂げた
日本競馬界の至宝 武豊騎手
ダービー勝利と共に勝利数も上がってきて
馬券を買うのに無視出来ない存在に戻ってきました。
一時期「武豊は終わった」という人がいましたが
しっかりとはい上がってくるあたりは
実力のある騎手であるという事の証明でしょう。
そんな天才武豊騎手ですが、今回は武豊騎手の騎乗事例から
得意な馬、苦手な馬を分析したいと思います。
得意なパターン 2001年 有馬記念 トゥザヴィクトリー
10年以上前のレースですが、覚えている人も多いでしょう。
このレースは勝ったわけではありません。
テイエムオペラオー、メイショウドトウ、マンハッタンカフェと
強豪がひしめく中で牝馬トゥザヴィクトリーは出走しました。
一本調子な脚質の馬で普通に走っても惨敗は目に見えている中で
トゥザヴィクトリーは果敢な逃げをうちます。
その絶妙なペース配分と馬の気分を損なわない走りで
しっかりと力を温存して直線も粘り3着を確保
オペラオー、ドトウを潰した
「相手に脚を使わせながら、気分良く走らせる」
ペースは天才に相応しい騎乗でした。
苦手なパターン 2001年 菊花賞 ダンツフレーム
皐月賞、日本ダービーを2着で迎えた菊花賞。
距離に不安を残していたダンツフレームに武豊は
道中最後方という極端な戦法を選択。
結果は33秒台の脚で追い上げるも5着
ただ、着順以上に全く見せ場がなく敗戦をしてしまった。
馬に力は出させましたが、勝負には参加出来ませんでした。
と、好騎乗と凡騎乗の事例を見たところで
武豊騎手には以下の特性があることがわかります。
【武豊騎手が得意な事】
馬の気分に逆らわない騎乗が出来る。
レースの流れを読むことに長けている。
【武豊騎手が苦手な事】
自分でレースを動かすことが苦手
レースの流れをゆさぶるような勝負騎乗をしない。
得意と苦手な事は表裏一体ですが
まとめると強引な騎乗はせずに、流れを読み切る
野球でいうとイチローのような巧打者
外の球は流れに逆らわず流し打ち、内角の球はひっぱる
決してホームラン狙いの強引なバッティングをしない
こんな感じです。
これらを考えると武豊騎手が得意な馬、苦手な馬はこのように分類出来ます。
【得意な馬】
ある程度ポジショニングに融通が利き、器用に立ち回れる馬
気性が素直な馬
【苦手な馬】
自分で流れを作らないと勝てないような馬
気性が激しすぎる馬
日本ダービーを勝ったキズナは最後方にいて
レースの流れとキズナの手応えを計りつつ
いつ仕掛ければ前を交わせるかタイミングを伺う
というタイプの馬なので、武豊騎手が得意とするタイプですね。
逆にゴールドシップのようなのんびりしたタイプの
自分から馬に意思表示をして動かしていくような馬は
武豊騎手は苦手としています。
ちなみに武豊騎手が苦手とするようなタイプは
地方出身騎手が得意とするようなタイプが多いんですが
そこはまた後日話していきたいと思います。
得意と苦手を見極めて、効率の高い馬券を買いましょう。