中京競馬場で行われるマイル重賞といえば中京記念
以前は、2000m戦でしたが
今はマイル戦として定着してきました。
夏競馬を楽しむ上で、中京競馬場の攻略は欠かせないところなので
今回はこの芝1600m戦について考えていきたいと思います。
まずはコース形態とラップタイムを基に特徴をあげてみます。

スタートから緩やかなカーブとなっており
最初の直線に入るまで199mと非常に短いのが特徴で
序盤からポジション取りで早いラップを刻む
3コーナー過ぎからの下り坂は直線入口まで続き
直線はスピードが載った状態で入るが
最後の坂でタイムが遅くなってしまう。
スピードを前提としながら最後はスタミナが要求されるコース
次に枠順別の成績を見てみましょう。

新しいコースになってから実施回数が少ない為
数字としてはまとまりに欠ける部分がありますが
内枠不利、外枠有利の傾向が見て取れます。
通常、直線までの距離が短いと内枠が有利になるんですが
惰性をつけて伸びてこられる中京のコース形態が
より強い特性を持っているという事でしょう。
となると、脚質別成績も気になるので見てみましょう。

差し馬有利な中京競馬場にあって、先行馬の検討が目立ちます。
原則、差し馬有利の中京の舞台ですが
先行馬にも台頭の余地はあると言えます。
続いて人気別の成績を見てみます。

1番人気の勝率はさほど高くありませんが複勝率は優秀で
上位1~3番人気の信頼度は高いと言えます。
極端な内枠やゴリゴリの逃げ馬などは避けたいですが
実力のある馬が順当に上位に来やすいコース設定であると言えます。
次に種牡馬の面からも分析します。

ディープインパクト、キングカメハメハといった2大種牡馬の活躍はもちろん
スペシャルウィーク、アドマイヤマックスなど
比較的非力なスピード型が活躍する傾向にあります。
これは直線前の下り坂で惰性をつけて伸びる事が出来る点が大きいです。
逆にパワー型の馬は敬遠したいところです。
最後に騎手別の成績を見てみましょう。

得意・不得意がはっきりした舞台で
中でも浜中俊騎手の成績は特筆すべき物があります。
他にも吉田隼人騎手、小牧太騎手などが好調で
中京芝マイル戦の仕掛け所を掴んでいると言えます。
まとめです。
コース形態は独特ながらも極端な不利は少ないといえます。
ただ、内枠の差し馬、外枠の逃げ馬には
若干の減点を加えるべきでしょう。
そして、非力なタイプでも好走出来る舞台なので
阪神や中山で力負けしたような馬を狙っていくと
穴馬をGET出来る可能性が上がっていくでしょう。
通常通り買うなら、実力を素直に評価したいところです。